ズー


ぼくは楽しい、七日間あが降りつづいて、あに濡れた手のひらのなかでうはちいさな羽を震わせていた、八日目にようやくあが降りやんで、晩ごはんの仕度をはじめたぼくのつに、これはうか?と尋ねる、すると、だに立っていてわからないわと言われた、今はたのことも心配だからと続け、だから出てこようともしなかった、ぼくは右耳がとくに楽しくて、良く聞こえないのはあが降りつづいていた時からだと思っていた、手のひらのなかでうを温めている晩に、ずぶ濡れのたが帰ってきた、降りつづいたあが池をひろげてみずうみになった公園のべに座り、首が痛くなるまで、ほを見上げ、しについて考えていたらしい、しについて何か思いつくと手のひらのような空からほがおちてきて、あのようだったと言う、そんなことよりと、ぼくが手のひらのうを見せる、とても楽しい晩でまたあが降りはじめていた、あけていた窓からあの匂いがてを差し入れてきて、あの匂いがするねと、たとつはうをやさしく撫でている、


自由詩 Copyright ズー 2016-05-31 23:36:48
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