ピリオド
坂本瞳子

とめどなく押し寄せる疲労感を
払拭する術を知らずにただ継続する
そこには達成感も満足感もなく
光は欠片さえも見えない
喉の渇きを覚え
空腹感を思い出す

嗚呼
これを欲求不満と呼ぶのか

何もが欲しくて
どんなにあろうとも足りない
重ね合わせた両の手の平に
溢れ続ける水を飲み続けるけれど
決して潤いを知ることはなく
ただただ飲み続ける

このままいつか
こと切れるだろう

それを望んでいる
終わりがくることを
だからいい今はこのままで
惰性で水を飲み続ける
苦痛ではあるが継続はできる

憐れむのであれば
終止符を打ってくれ


自由詩 ピリオド Copyright 坂本瞳子 2016-05-30 22:32:12
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