茜音(幕間として)
もっぷ

さびしさで明けた一日は
かなしく暮れゆきまた終わる
遠くのどこにも里はなし
近くのどこにも愛はなし

かなしみで終えた一日は
知られぬなみだで幕となる
みあげるどこにも星はなし
近くの灯りは誰のため

あしたは、いつかは、もしかして
あしたは、いつかは、わたしにも
夢みた頃から遠くなり
それでも虚ろになれなくて

時のうっかり忘れ物
春の落ち穂は待ってるよ

また来る年を待ってるよ
ちぎれんばかりに手を振って




自由詩 茜音(幕間として) Copyright もっぷ 2016-05-28 06:12:33
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