穢れ無き、汚れのススメ
少年(しょーや)
清楚である姿を評価されるあまりに
欲望を抑えつけられたヴァージンガール
キモイだのうざいだの言われたくないから
いつもいつも誰とも言葉を交わさない純白のチェリーボーイ
知りたくないことを知りすぎたせいで
誰も信じられなくなったのに、根っこで息づく構ってちゃん
死にたい消えたいって吐き出せる相手もいないし、
血を見るのも怖いから立派なメンヘラにもなれないままの君へ
ほら、おいで?
こっち来なよ。
こわくないから。
抱きしめてあげる。
キスだってしてあげる。
君が望むならその先のもっと気持ちいい事だって与えてあげる。
何だって叶えてあげる。
その代わりにひとつだけ約束して欲しい。
「汚れろ」
ボロボロでいい。
ズタズタでいい。
化粧なんてはげてしまってもちっとも君は不細工なんかじゃない。
余計な装いを身に纏うよりよっぽとマシだから。
手を繋いでいてあげる。
一緒に行こう。
なりたい自分に近づきたいなら、まずそのプライドここに置いてけ。
君を守りたい。
君を愛したい。
素直で、可愛くて、無垢な君を心から愛してあげる。
何も考えなくていい。
何も恐れる必要もない。
傍にいる。
忘れないで、絶対に離さない。
だからほら、もっと。
それで足りる?
そんなもんでいいの?
後悔しないね?
よし。
じゃあ行こう。
本物のリアリティを探しに。