海月





悲しい青の中で目覚めるのが好きだった

そっと空を見上げると
つぶつぶの青から落ちてくる小さな光が
こんないとおしいって
涙の青 深緑に変わる私の膝の上で
空耳だったといってほしい ぜんぶ
これは空耳だったんだよ と
時々思い出して悲しい思い出と同じ
こうしてやってくるのが
懐かしいなら それは空耳
ずっと昔に 交わした約束
青くて深緑色の

少しだけ青い果物


自由詩 海月 Copyright  2005-02-25 13:36:02
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