100億年hayataro「自称日本料理人」
花形新次
hayataroは
下手の横好きで
日本料理を作っては
客に振る舞っていた
クソ不味かったが
周りは優しい人か
味の分からない人ばかりで
批判の声は上がらず
本人は、けっこうイケてる
と勘違いしていた
そんなとき
たまたま客に
味の分かる人がいて
こう言った
「これは蕎麦ではなく
マ・マーのスパゲティですよ」
hayataroは
純粋な日本蕎麦だと思って
茹でてざる蕎麦として
出したので
ゲゲッ、マジ?と青くなったが
自称日本料理人のプライドが
それを認めさせなかった
「本物の日本蕎麦なんてものはない
これは100%小麦使用の蕎麦だ!」
それは蕎麦じゃねえだろう?
hayataroに、その理屈は分からなかった