創造するということ
ヒヤシンス
雨上がりの喫茶店で煙草の煙を追いかけていた。
ここでは思想が絵となり、歌となった。
私の目にするもの全てが題材となり得るのに、
私は過程の楽しみを忘れていた。
昔は一つの言葉に一喜一憂した。
一つの絵、一つの歌にさえも。
発見は楽しみであり、
創造は喜びであった。
いつしかマンネリが心に巣くっていた。
怠慢が頭に宿り、
詩に表情がなくなった。
ただ一つの救いは敬愛する偉人達の詩に
いつでも接する事が出来るということだけだ。
創造の過程にこそ喜びを見出だす事が出来るのだ。