基準
梅昆布茶
世界はさまざまなかってな基準に充たされていて
世界の涯からから零れ落ちるそれらの反響が
夜空に谺しているようなそんな夜だ
でも僕の基準をきみと決めたから宜しく頼むからね
それにしても僕はきみのなにを知っているというのだろう
理由も無くかってに基準を選択することが
僕の生の証だとしたらそれもいいだろう
たいがいの物事はさしたる理由もないものだ
僕の基準をたしかなものにするために
また会ってみようとおもっている
いつもふらついてしまう船のように
風のまにまに海路を見出そうとしている
僕の中の日常としての孤独に
もう一度逢いに行こうとおもうのだ