朝日


寝ているわたしの瞼を
朝日が容赦なく照りつけるんだ。

毛細血管の赤が見える
毛細血管の隙間から光が刺す
次第に耳から脈打つ音がしだした
どくん、どくん、
この世で一番正確なリズムを刻む

仮死状態だったわたしは
朝日のビンタで生き返る
おはよう世界なんてベタな言葉
使いたくないけれど、
仮死状態だったわたしには
これ以上言い表す言葉が見つからない。

おはよう世界
おはようわたし

こうして私はまた目を瞑る。


自由詩 朝日 Copyright  2016-05-03 06:15:00
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