白日夢
レタス
蓮の台に横たわり
微かな眠りについた
休日の午後
月末なのに銀行カードと財布が見付からない
押し入れを探ると
500円玉が一枚と
100円玉が数枚出てきた
これではタナゴたちの餌代にしかならないのだ
冷や汗にうなされ
目覚めたところ
銀行カードは妻の財布の中にあった
ぼくの財布はバッグのチャックの中にあった
小銭入れの中には
500円玉が3枚と
100円玉が数枚
紙などは信用ならない
500円玉は諭吉よりも
ぼくの中では重要で
金持ちになったのだと錯覚する
紙よりやはり金属製が良い
ジャラリジャラリと硬質な音色が
至福を与えてくれる