ほんのり赤い
坂本瞳子

内側
蟋蟀みたいな細長い脚で
かりかりと
引っかかれている
そんな感じ
続く
喉の痛み

また咳にうなされるのかと
眠ることに恐怖を覚える

そしてまた疼く
喉の内側


自由詩 ほんのり赤い Copyright 坂本瞳子 2016-04-29 02:00:31
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