還らざる日々
レタス

万年床に二人
背中を合わせて眠った日々
コンビニ弁当だけを食べていた
明日の幸せを祈りながらも
現実というナイフは許さなかった
馬鹿だと承知しているものの
本能は許さなかった

西新宿のあの部屋で繰り返された
狂騒の日々の中で得られたものは
いまは
もうない

愛と恋の意味が解らなかった
それが憎しみに変わったのは
夕空を眺めた
あの日

いまは想い出せない
遠い過去
絡めた指先に宿った意味は
もう君も知らないだろう



自由詩 還らざる日々 Copyright レタス 2016-04-28 21:33:15
notebook Home 戻る