いのち
ひだかたけし
新緑の濃密な匂い、
開けた病室の窓から鼻孔から
身体中に流れ込み浸透し
消えていく消えていく、
鬼火の思念や感情が
そうして、束の間
囚われの身から開放され
新たに感じる振動スル思考、
緑の匂いと溶け合いながら
移りゆくこの界の本質を掴む。
自由詩
いのち
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ひだかたけし
2016-04-25 13:34:13