運命〇花の人
ひだかたけし

花開いていく花開いていく
春の陽射しに我は溶けて
赤、白、黄と紫に、
己が霊性に燃え盛る花。

愛され愛し裏切り裏切られ、
魂叫ぶ、花咲き乱れるこの界に
〈ああ俺は、遂にお前自身を体験し切れなかった!〉
既にいつも手遅れになりながら
運ばれ運ぶ 愛、意志、刻印。

(生きている理念、生動スル理念の許に
愛に目醒め

上澄み濾過して透明に

咲き誇る、誇り咲くのは花の人)

己独り在るリアルを生きんと意志スル魂、
運ぶ命を刻印したのがそれならば、
我は知らず知らずのうち強くなり
俺は独り在るお前のリアルを等閑視した
己を抑えずまして無にも出来ず

花開かせよう花開かせよう
春の陽射しに我を溶かし
赤、白、黄と紫に、
己が霊性に燃え盛る花。


自由詩 運命〇花の人 Copyright ひだかたけし 2016-04-15 14:25:15
notebook Home