星とたんぽぽ   【課題投稿作品】
ハァモニィベル

 星とたんぽぽ

   by ハァモニィベル




星は 空にいて 地面に咲く
 たんぽぽ が 好きでした


たんぽぽ も 空を見上げて
 そこにいる 星のことが 好きでした


星は、もっともっと たんぽぽから
じぶんの姿が
よく見えるように と その一心で


じぶんの 身を砕いて
空いちめんに 撒いたのです


**


やがて、
気づくと たんぽぽは 
いつのまにか
真っ白な綿でした


そうして、
 一つ 一つ 星のかたちに じぶんを分けて

あの

空に散った すべての星に 向かって 
飛んだのです


たんぽぽも 粉々になって

大好きな星に

逢うために















《 こども向け作品を書く 勉強会課題:タイトル指定投稿作品 2016年4月13日》


自由詩 星とたんぽぽ   【課題投稿作品】 Copyright ハァモニィベル 2016-04-14 12:02:45
notebook Home
この文書は以下の文書グループに登録されています。
お題バトル/勉強会等 課題投稿作品集