色彩論/即興ゴルコンダ(仮)投稿
こうだたけみ

田崎さんちの某を思い起こすよな色彩について
論じる気はなくて詩ができること考えるの明日
面倒なことは全部ぜんぶ明後日に先送り出して
三、五メートル巻尺オレンジの帰還を待つだけ
行ったり来たり渋谷または神保町ならば一昨日
運動不足だしえいやってな投げやりな罠輪投げ
発がん性物質はなぜおいしいのって中毒々しい
色した舌を出す(し)あ(わ)せかいた手と手
プリズムって言葉いく度も出てくるのらしいな
そう思わすちょいと笑かすのが持ち味ってやつ
いつまでもつづけばいいって繰るページの余白
塗りつぶす鉛筆の鈍い光にブルースを聴かせて
モノクローム活動写真のなかで笑う唇だけが紅
嫌いなの明るい歌は真っ赤な嘘だからロバの耳
ブンッてなる頃には月も消えて色盗られる闇に
とり残されたものこそが私の心から欲しいイロ


自由詩 色彩論/即興ゴルコンダ(仮)投稿 Copyright こうだたけみ 2016-04-11 22:42:22
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