メンヘラに恋しました
独奏

花は枯れたら散るだけだ
僕は枯れたら蘇る
明日を夢見ても願いは叶わない
今を生きないと明日は来ない
僕に明日は必要ない

君に立ててしまった中指
もう戻れないのに涙が出る
浮かない顔した僕にため息
あの日の傷を隠すためにキスをした
息をした。今日も生きてるってことを実感
一旦、忘れよう君のこと
なぜか早まる日々の鼓動
知らないんだ。聞かないんだ
過去のこと、今の僕には必要がない
意味を持たせるには理由があって
花ではなく現実を飾ろう
一生いるのは君ではない
心と身体は変えられない
前習えなんて笑えない
みんな同じ机に向かって
いい返事したら合格
それなら選ぶよダサいほう
君と入るよ暗い房
ツライよこんな想い
どこに吐き出せば君に伝わる
今まで読んだ詩にはなかった
こんな言葉が軽くなった
綴ってきた言葉たちが
浮かんでは消える音の中で
頭にかすかに残る子守唄が
僕と君の架け橋だった
あてもなく吐いたセリフは
君にとっては重荷になって
谷底のようになった2人の溝は
コンクリートが埋めてくれた
新しくなった2人のストーリー
何度も何度も読み返す
過去は過去、そう言い返すも
読めば読むほどコンクリートは固まる
もし君が溝の底に行きたいっていうなら連絡して
僕が殺してやるから
死ねば楽になるなら死ねばいい
君の不幸は君が背負え
僕が壊れてやるから
君より苦しいやつを演じてやる
それが不器用な恋の想い
僕の詩はただの棒読み
巣立つには少し時間がいる小鳥
醜い心を洗剤で洗い、
キスをすると浄化される
君は言った。「昨日手首を切った」
「元カレを刺した」「ごめん、ごめん、」
「嘘ついてた」「笑っちゃうよね」
イイのさ。それで、
他に何かあるの
その程度なら大丈夫だよ
僕の闇はもっと深いかもよ。
ここだよ。ここ、覚えててね
僕を刺すならここだから、
君にしか教えない大切な事

2人で暖め合った日常
君と僕は体温が違う
1人だと寂しく震えてしまう
君は寒さに慣れてしまった
早く会いたいな
震える身体、きしむベット
寂しさをいつしか憎しむ身体
約束した、覚えてる、忘れてない
2人で作る卵焼き、甘くて笑みがこぼれる
卵を2人で暖め合て
君によく似たヒナを産もう
静かに幸せが離れていった
そんな気がしていた


自由詩 メンヘラに恋しました Copyright 独奏 2016-04-07 22:47:42
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