手足
はるな
言葉がおちてる ぷつぷつにきられて
台所 タイルの水色
削りかけの鉛筆がむなしい
言葉はたびたび
うらぎるようなふるまいをする
季節や 温度もそうだし
寝起きの兎だってそうだ
手足はどうだったろうか
日はとうにのぼったが
防波堤は耐えている
寄せ来る今日を押しかえして
すこし みどりに染まってる
手足はどうだったろうか
わたしの手足は
いつもわたしの邪魔をする
あるいはときどき
記号そのものだ
自由詩
手足
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はるな
2016-03-24 00:24:51