生き物の愛おしさ
黒髪

道路はとっても長く続いている
まるで一つの生き物みたいだ
うねりながら竜が背中を提供している
道路の上を吹く風は天に吹いている風とあまり変わらないのだろうと思う
さあ太陽さんもっとあっためてくれ
そしたら家から出やすいから
愛している世界の中にもっと何度か出かけていきたいんだ
私は丸を愛し
直線を愛し
黒と青の空の色を愛し
見つめている
じっと見つめていたらそれが一つの生き物だとわかったんだ
きっとそうだろう
時がいくら過ぎようともそうだ
変わらない
私が変わることで慢心しても
生き物はいびつな私を受け止めてくれるはずだ


自由詩 生き物の愛おしさ Copyright 黒髪 2016-03-10 00:21:04
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