生まれ変わる。
梓ゆい

最後に見た父の顔。
眉間の皺が取れて「楽になったよ。」と語っていた。

「今度は、いつ会えますか?またどこかで、会うことが出来ますか?」
家族と同じように
大切な人の一人として。

炎で焼かれ
白い骨だけを残した父に語りかける。

(会いたい。)と願えば
必ずどこかで会えるのだ。

形を変えても
性別を変えても
切れることの無い繋がりで結ばれながら。





自由詩 生まれ変わる。 Copyright 梓ゆい 2016-03-05 00:59:43
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