あかるい部屋、暗い部屋
はるな
ダンスはここから遠い場所でつくられた
彩色された記憶 プラスチックの
開かれない窓、錠のない鍵
閉ざされながら きみょうにあかるい
箱のなかの部屋
物語を
つくる というよりも 願っていた幼さで
いくつもの器を傷つけた
知りながら あるいは知らないふりをしながら
意味も 数字も 思想だって開かれていたはずの
それでいてちっとも赤くない
あかるいはずの暗い部屋
自由詩
あかるい部屋、暗い部屋
Copyright
はるな
2016-03-04 00:08:36