「。」
もっぷ

理由があって神経を尖らせながら
ほとんど毎日を泣き暮らしている
ほとんど毎日決まったひとたちに
メールか電話をして呆れられてる
けれどみな優しいからあれこれと
まくしたててもいきなり呻いても
(たぶん)我慢をしてくれている
ありがとう、そしてごめんなさい
それらは今日でおしまいですから
それは誓ってほんとうですから!

と告げたら、優しかった友人Aが
優しかった友人Bを誘って訪れた
その時、私は風呂場に目張りをし
二月の終わりの最後の寒さの頃を
狙って練炭自殺を成功させようと
まずそろそろ薬で朦朧としてきた
その現場をみつかってしまい連れ
出されてどうやらそのまま眠って
しまったらしく気がつくとベッド
に居てAもBもお医者も視ていて

そのまなざしは変わらずに優しく
お医者のまなざしまでもが優しく
そのうちにまた意識を失って再び
目覚めるとベッドの右と左でAも
Bもまだ揃って私を案じてくれて
いたがいつまでもぼんやりとして
いるわけじゃないからもしかして
今日も平日じゃないかと尋ねると
AとBはそのことを何も云わずに
手渡してくれた水が美味しくて



自由詩 「。」 Copyright もっぷ 2016-02-27 03:52:54
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