第九惑星 2016
たま
知的だね、と呼ばれてみたい宇宙人明日来るかもBOSS買いに
母ひとり、具だくさん
猫の手の嘘つき
周りますとも公転周期二万年意固地すぎますプラネットナイン
破瓜を超えても月ひとつ
ホンモノの川柳が読みたい伊藤さん
アホウドリ数えても海は眠らず
往路があるとも知らず破瓜の路ゆく
会いたい人に会いたい昼下がり無印良品名も知らぬ人
父ひとり、寝袋
犬のしっぽの嘘つき
雪の峠轍消えてイタチ
雨の峠轍消えてカエル
おさむくんの漢字三画まで 一ねん二くみ小川おさむ
祝杯の神を訊ねてしめすへん口を開けて立つ女は卑弥呼
テレビもラジオも百光年は届くという寂しくはないさ第九惑星
惑星の轍刻んで太陽系
僕ひとり、蚊取り線香
アイシュタインの嘘つき