花束の季節
りゅうのあくび

生きることの最果てには
哀しいことだけれど
とても深い孤独さえあって
少しでも幸せに
生きることが
生きた証として
残れば嬉しいのだろう
それが人間の運命と云うもの

そう誰かに愛されながら
なお誰かを愛していたとしても
人生の終わりとは
切なくても死ぬことであって
生きることそのものには
矛盾があるだろう
人間は
矛盾の華を
咲かせて生きる
それが人間の宿命と云うもの

永い冬を越えて
爽やかな春を迎えるため
ささやかだけど
愛する人であり
愛される人へと
何かを伝えるとき
静かだけれど
賑やかな
花束を贈りたい


自由詩 花束の季節 Copyright りゅうのあくび 2016-02-22 21:55:24
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