ミッション
梅昆布茶
あの日瞳に映った空は
きっと君のどこかに仕舞い込まれ
ときおり顔をのぞかせ驟雨となって
だれかに降り注ぐのでしょう
こころと身体は不可分です
ホイットマンが僕のどこかに
宿っていて欲しい気もします
昇りも降りもないエレベーターの
素敵な終点があったならいいのだけれど
氷のようにひんやりとしたジャズピアノが
古びたアンプとくたびれたスピーカーを通過して
ノスタルジックに部屋の中を充たす
ときおり粘着質の想いが断ち切られ
剃刀のように鋭いものが走る
冷蔵庫の中身が僕の胃袋を通過して
在庫調整がすすみ
やがてなにも陳列されなくなった
駅前のシャッター通りの食料品店の商品棚のように
真っ白な骨格を晒しやがて
ミッションから解放されるのでしょう
僕もそれまでは頑張らねばとおもうのです