恵比寿駅で20時
番田 

木曜日に古い友人と会ったのだった
久しぶりに聞いた彼の恋人の話
結婚するのかもしれない人だった 彼の
私は話すことはなかった 彼の 隣で
私は座っていた 何も変わっていない顔で
私にあるのは 朽ちていく 体だけだ
輪郭のはっきりとしていく私の体


自由詩 恵比寿駅で20時 Copyright 番田  2016-02-10 09:58:08
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