はじまりは、
w.tsubaki

はじまりは、

誰がこんなに この木の根が

安心をもたらすほどに つよく地に張ると思っただろう

誰がこんなに この木の幹が

温もりを分けるほどに 太く育つと思っただろう

誰がこんなに この木の枝が

雨を遮る母の腕のように やさしく広げると思っただろう



誰がこんなに この木の姿が

大きく見上げるほどの 大木に育つと思っただろう



はじまりは、

きっと誰もが 想像し得ない

何もかもが未知数で

そこには無限の可能性が ひろがっている


自由詩 はじまりは、 Copyright w.tsubaki 2016-02-05 13:14:26
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