雪の精がくれた友達たち
黒髪

厳しい雪が 溶けだした日 外で元気な 僕の友達は 自転車に乗って笑っている 川の方へ行くのだろう
僕の心の氷も溶かされる 人皆走り出していく それぞれが散り散りになる 放たれていく
厳しい季節に 一緒に立ち向かった とてもいい仲間

夢を見ている いい年になったことを 言い合おうと 夢を一生懸命に見ている
ああ こんな 帰らないものと帰って来れるものが 入り混じって 僕に声をかけるのだ
心の明かりは何よりも温かいよ

声をかけられたなら 答えなくて済まされない 僕自身からも
鶯色の空気 張り詰めていた線は弾かれて 鳴って緩む

一緒に笑おうよ 何もかも素晴らしいのだから
一緒に歌おうよ 偽りの心も 捧げてしまえる日がやってくるから


自由詩 雪の精がくれた友達たち Copyright 黒髪 2016-01-27 23:10:32
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