心海魚
颯太@
たとえば広すぎる世界に
この心がなかったら
孤独に怯えずにすむけど
味気ない花が咲く
僕らは日常の隅っこで
光と影を探る生き物
まぶたに悲しみを隠してる
夢の畔からクロール
淡い花びらも水面に降り
小さな尾びれの魚になる
たまに嫌いだけど潜って
その声を聞いてあげる
僕を操る心の心へ
温もりを連れて
たとえば両目をなくすとして
最後に君を望んだら
痛みに支配されていても
ここは美しい場所
いつからか遠くの煌めきへ
急ぎ過ぎて濁った日常
大切な物、落としてた
強がりや欲を脱ぎ捨て
淋しげな後ろ姿を探し
小さな尾びれの魚になる
見失わないように潜って
彷徨う心を抱きしめる
たった一つを大切に
君も僕も 一つしかない