法科大学院
葉leaf
国家試験合格を目指す人たちの中で
唯一学問を目指していた
法学研究科に所属しながら
自分は哲学専攻だと思い続けた
周りから優秀さを嘱望されながら
結局試験には受からなかった
友人が次々と弁護士となっていく中
官僚しか選べなかった
専門職大学院なのに
ジェネラリストを目指していた
点数至上主義の中で
過程の方が大事だと思い続けた
ほとんどが法学部出身者の中で
教養学部の出だった
適性試験ばかりが異様に良くて
専門試験はろくにできなかった
現実を見据えた人たちの中で
唯一見果てぬ夢を抱いていた