無題
枝
『詩を書くなんて姉さんみたいに自分は患っていないから。』
会話の中に突如ぶっ込んできた言葉
患う、煩う...
ここで初めて自分が「患ってる」
ことを知った
子供の頃作詩の授業で先生に褒められてから詩が好きになって
だんだん自分でも書いてみたくなって...
そうか。「患って」るのか私は
サッカーが「好き」だからサッカーをするように詩が「好き」だから詩を書いてみる
同じ「好き」なのにここまで扱いが違うのは何故だろう?
以前どこかで
「詩は抽象画だ」と言われた事がある
だから白いキャンバスにアクリル絵具で心を描くように私も
キャンバスノートにペンで心を描いてみたかったのだ
「表現の自由」を感じてみたかった
『詩を書くなんて姉さんみたいに自分は患っていないから。』
脳内で反復される言葉
その度胃や胸が痛くなる、悔しくなる
やりきれなくて猛烈に悲しくなる。
いつか理解される日は来るのだろうか...
今日も1つ詩を描いた
胸の引っかき傷は癒えないまま
これからも私は描き続けるだろう。
これからも。