だるま寒い中ごくろうさま
アラガイs
吹雪いていたその日
子供のころは犬になって走り回ってた
溶けかけた雪膝が骨を出しては
小さく苦笑い
だんだんと汗を拭い
だるまもう少し頑張れ
頑張れと強く息を吐き
雪が降る雨になる
それが肩に積る
仕事だからね
誰も彼もがごくろうさま
そう言われるままに
大人になれば馬車馬のように走っていた
いまでは二人には遠い昔話
笑わない語らない冬は去らない
動かないだるま
寒ければストーブを炊けよ
どうやら何も感じないらしい
冷たい部屋の中で白い雪を舐めている
また風呂の湯船が怒りに沸いた
溶けたのは膝骨
どなた様ですかの?
あなたから本気でそう言われたなら本望だ
僕は笑いながら応えるだろう
外は吹雪いて寒い折
お疲れ様だよ と 。