消えゆくものへ
レタス

あまりにも透明なソーダ水は
一体何処へ行けばよいのだろう
透明なコップの中ではしゃぎながら
君たちは好きな歌を歌っていた
少し口に含めたなら
君はイタリアのオペラを歌ってくれた

アマポーラが風に揺れて
柔らかな髪をなでた

その日から
ぼくは南イタリアに憧れてどうにもならない

変幻自在の君たちは
この濁った世界の何処へゆく

海に戻るか
空に消えてゆくのか
それが知りたい

ぼくを誘った責任をとってくれ
でも きっと君は何も語らず
ただ歌うだけ


自由詩 消えゆくものへ Copyright レタス 2016-01-13 00:56:38
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