冬に
渡辺亘
悲しみにもみくちゃにされて
いつの間にかこんなところに立っていた
そしてそこから
根が生えたように
動けなくなってしまった
春 夏 秋 冬
春 夏 秋 冬 と
どれくらいの時が経ったろう
君と別れてから13年
君は僕のこと忘れたかも知れないけど
僕は君のこと忘れてないよ
君を怨んだ時もあったけど
先生は人を怨んじゃいけないと言われた
だから祈るよ
君のこと
祈って祈って祈りきるよ
君のこと祈りはじめてから
僕の足下に一輪
小さな花が咲きました
僕はここから人生をはじめようと思います
紆余曲折あったけど
これからだ
これからだ
僕の人生は
やがて僕は歩き出し
ここを花輝く大地に
変えていくこともできるだろう