滲む街
吉岡ペペロ

孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコトリと音たてて

手指の匂いを嗅ぐのです


誰かと電車に乗るひとを

誰かと旅などするひとを

誰かぼくと話しませんか


孤独がコトリと音たてて

薄いオリオン座拝みます

恨みもせず

妬きもせず

孤独がコトリと音たてて

街が滲んで見えるのです

避けもせず

罵りもせず

孤独がコトリと音たてて

手指の匂いを嗅ぐのです






自由詩 滲む街 Copyright 吉岡ペペロ 2016-01-04 22:31:37
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