明日
レタス

相撲待ち
明日に
夢はせる

なんとして
男に生きる
覚悟あり

あの暖簾
大晦日には
あの店襲う

鴨南蛮
俺はこれで
生きている

カツ丼を
食いたし
我が腹と相談する

年越しの
儀式は
かつお削り

イエスデイ
夜に鳴らして
眠りゆく

“例の手”
書けなくなったなら
このてを使えば延々と…

ドウナツと蓮根は穴が美味い

鋼の空を研ぎ急ぎ指を切る

金曜の約束破り食べなくなった

いまはただアサリの汁を求めたい

猪鍋を妻と向かいてじっと待つ

鴨南蛮掟破りの月見と一緒

柚の香りは血潮に満ちる

ノドグロを焼き時計みる

何もかもイワシにたどり着く

明日の朝は美味いたまごかけごはん

誰が何を言おうと納豆飯

味噌汁に母の命を知る朝

命終を告られ時計みる

なんとなく明日の夢みる


俳句 明日 Copyright レタス 2015-12-30 18:08:21
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