冬空への想い
レタス

オリオンの紅いペテルギウスが瞬いていた
彼は相当な長命を永らえた
相棒のリゲルはまだ若い
ペテルギウスはしっかりと彼を労り
銀河の布団を用意する
二人が大切にする三つ星を守りながら
彼は眠りに就く

シリウスの大王はその情景を見守りながら
低い声で星巡りの歌を歌い
北斗の凶暴さから彼らを守る
天空の神々達よ
己を守り
他を守れ
大王の指令が大空に響く

北極星の女王は天空に網を張り
乱世が来ないよう
アンドロメダに銘じて
天空を静かに見つめる

本当に危険なのはサソリの紅い涙



自由詩 冬空への想い Copyright レタス 2015-12-27 22:48:12
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