水切りのようにうそを続くまで
tinsukou

図書室に夕日が満ちる放課後にそっと抜き取るような逢瀬だ

切ないという感情を愛しすぎて斜めに磨り減るヒールのかかと

あの人に抱かれるために降りる駅踏み外す白線が問うてる

タピオカをやさしく挟めば一度きりあの子のそれのやわらかさになる

質問と答えみたいな前戯だね百問百答いってみようか

スカートをめくりあげれば草花木一斉に芽を吹き始める

すいませんあと30分遅れますピロートークは省いていいよ

連打する親指が太くなっていくゴブリンに犯される夢をみる

たんぽぽの綿毛きれいに飛ばしたの心もとない私のパイパン


短歌 水切りのようにうそを続くまで Copyright tinsukou 2015-12-27 10:25:49
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