長い夜
瑞海


待っている
長い夜が明けるのを

波の音を聞きながら
あなたの行方を思いながら
お腹を空かせながら
いつかの歌を口ずさみながら
涙を流しながら
少しずつ命を削りながら

地平線の向こうに
あなたがいる気がして
毎日海に通っているよ

待っている
ずっと眠っているあなたが
私を思い出すことを





長い夜が明けるのを
待っている






自由詩 長い夜 Copyright 瑞海 2015-12-23 00:12:47
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