私がやさしかった頃
umineko

終わらせようと
思っていた

キャッチボール
あなたに
ボールを投げる

あなたが受け止める

あなたが
ボールを投げる

私が受け止める

なんて
自然なんだろう

会話
存在


夕暮れがきたんだ
わたしは

昨日までなら
ボール
大事に持ち帰る

今日は違った

とんでもない方角に
ボールを投げ入れる

もう
逢いません と
私は言う

そうだね 

あなたは言う

夕暮れがきたんだ

何度目かの
春を夏を

夕暮れがきたんだ
 
 
 
 


自由詩 私がやさしかった頃 Copyright umineko 2015-12-20 09:38:20
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