麻痺
たけし

森の向こうに空があり
 私の思考が蠢いている
  地水火風はその中で
   好き勝手に踊ってやがる
    私の感情の底の哀しみ溜まり
     虚脱の寒気はいや増すばかり
      自壊か決壊か知らないが
      私の思考の四大霊が
      盛んに戯れ因果の轍
     余りに見事に跡付けるから
    私はポカンと口を開け
   空の向こうにデロンと露わ
  漆黒の宇宙空間に
 じぶんの思考感情が
逃れ出すのを只観ていた


自由詩 麻痺 Copyright たけし 2015-12-11 15:41:59
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