ココアと人間
ユッカ
傷ついているひとを見るとつかれる
かわいそうのエネルギーが
ギザギザになってあたしにぶつかってくるから
ちょっとやめてよ
って離れる
誰もが所詮 人間だ
冬の風すらやさしい
夜の庭で
頭をひやすために買ったココアを
3分で飲みきって
からだを固める
目をとじる
人前ではできないことが
なんだってできるんだ
あたし ひとりだからさ
みんな ひとりなのにさ
ひとりじゃないふりをして
誰かといっしょにいる
なんて さみしいから
疲れが自分だけのものであることを
たまに確かめたくなるんだ
甘いな