雪が降らない
フユナ
雪が降らない
音符ひとつ落ちてこない天上
澄みすぎて
画面のなかのようなこの街
詩人になるのは
後にしようと決めた
私という女子 の足下は
いつからか三次元だったらしく
きみ に続いているようだったけど
影さえひからせるはずの
雪が降らない
雪が降らない
方が冷たい
自由詩
雪が降らない
Copyright
フユナ
2015-12-08 22:53:43