オルガン
たま

落ちては掃く
落ち葉の

落としては掃く
落ち葉の
だれでもない
わたし

日暮れの
空の
落とされては掃く
落ち葉の

だれでもない
わたし

だれかが
どこかで
オルガンを弾いている

眠い空の

乾いた星の
教室の
色づいた四分音符

落ちてくるのは
このわたし
掃いては捨てる
このわたし

だれかが
どこかで
オルガンを弾いている

十二月の

だれでもない
わたしの
色づいた日々を

掃いては捨てる

ふるちんになりたくて












自由詩 オルガン Copyright たま 2015-12-08 22:24:20
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