つめたさに
瑞海

寒く冷たい夜に
悲しくならない人は
どれほど温かい人なのだろう
どんな温かい人がそばにいるんだろう

体いっぱいに
乾いた冷たい風が吹き
涙を拭って
それきり

呼び止められる
振り返らず
もう泣かないで
歩き続ける一本道

今後一切
身を切る冷たさを与える
恋という魔物に
私の心を
売ったりなんか
するもんか
するもんか



泣くもんか





自由詩 つめたさに Copyright 瑞海 2015-12-08 20:24:08
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