はっきりしてることがある
余韻

はっきりしてることがある

2015.4.10._19:03 2015/04/12

道が見えるという人もいれば この足が道を作るという人もいる
僕はどちらだろう? 僕にはどっちがしっくりくるのだろうか
答えなんてないと大概の人が言いながらも 答えておくれと問いかけてばかり
そして誰もが飽きもせず愛を歌いやがる 空威張りかな

あぁ酒なんて飲んでいないのに あぁ麻薬なんてやっちゃいないのに
元に戻りたいって思う どうして?
ちゃんと目を開いているのに 目の前にある風景より瞼の裏にある情景に
心をもってかれそうになるよ どうして?

盲目の鳥っているのかな あの空一面に規制なんてないはずだよね
いっそ目を閉じてしまおうか 石畳の庭でも想像してさ
怖気づいたら そのまま駆け出してやろうか
そんでもって お寺のお坊さんに怒鳴られようか

まだ道が見えなくなったとは思いたくないし この足が道を作れなくなったとも言いたくはない
まだどちらかなんて決めずにさ はっきりしてることがある
それだけ掴んで それだけしてみればいいさ
この空威張りを堂々と いづれ血となり肉となり
心をもってかれることもなくなるはずさ


自由詩 はっきりしてることがある Copyright 余韻 2015-12-07 17:49:35
notebook Home 戻る  過去 未来