思う
月形半分子




死にたいという衝動が一日中私につきまとう
死が人々の中でたらい回しにあっているのか
私が死の中でたらい回しにあっているのか
でも、死にたいと思うたび、私は私に立ち止まる
死を望むにはあまりにこの身体が重すきはしないか

私が少女なら一日中ガラスの笛を吹くであろう
風が戸を鳴らしいく秋の夕暮れ

死にたいとは、散りたいと願うことではないか
花でなくても散れるものならと
人は時に秋に
言葉足らずに死にたいと願ってしまうのだ








自由詩 思う Copyright 月形半分子 2015-12-05 18:50:49
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