夜陰横臥
たけし
疼痛発作に昼日中から、
遮光カーテンを締め切り寝込み
激痛が退いた夕に眠り込み
夜陰に突然目覚める
こころ
光 求め
からだ
光 拒絶し
混沌として堪らず枕元のスタンドライトを点ける
からだ 悲鳴上げ
こころ 安堵し
タマシイ、引き裂かれたまま
終わらない試練に床擦れの突起
腫れ上がった尾てい骨にウウッと転がり
自然と顔面は暗闇に向けられフウッと溜め息
白く沈んだ部屋中を柔かなブラウンライトが仄照らす
こころ
光 求め
しんけい
光 拒絶し
自ら導き導かれた日々の連鎖、
ワンルームに広がる静けさに
今一度、強く拳を握る
己が自我は肉身に浸透しつつも弛緩し
意識の統率を失いつつ
未だ自らの血流の音を聴く