夜陰横臥
たけし

疼痛発作に昼日中から、
遮光カーテンを締め切り寝込み
激痛が退いた夕に眠り込み
夜陰に突然目覚める

こころ
 光 求め
からだ
 光 拒絶し

混沌として堪らず枕元のスタンドライトを点ける

からだ 悲鳴上げ
こころ 安堵し

タマシイ、引き裂かれたまま
終わらない試練に床擦れの突起
腫れ上がった尾てい骨にウウッと転がり
自然と顔面は暗闇に向けられフウッと溜め息
白く沈んだ部屋中を柔かなブラウンライトが仄照らす

こころ
 光 求め
しんけい
 光 拒絶し

自ら導き導かれた日々の連鎖、
ワンルームに広がる静けさに
今一度、強く拳を握る

己が自我は肉身に浸透しつつも弛緩し
意識の統率を失いつつ
未だ自らの血流の音を聴く


自由詩 夜陰横臥 Copyright たけし 2015-12-05 14:22:42
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