水玉の女
藤鈴呼
ネクタイを結べたら
柄は水玉が良いですと
呟きながら
ともすれば
自らの首をも 締め兼ねぬ と
妄想をする
するすると 小気味良い程に
絡み付くは シルク
絹の道をも 彷彿とさせるような
永い 道程
目元から 零れ落ちる
幾つもの紅白模様が
とてもキレイで
一瞬 目を疑った瞬間に
全てが崩れ落ちるかのような
リズム
花びらの向こうに
幾つもの種が巣食っていて
救い上げて 舐めることしか
出来なかったから
それ以上 見つめることが
許されなかった
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