水玉の女
藤鈴呼


ネクタイを結べたら 
柄は水玉が良いですと 
呟きながら

ともすれば 
自らの首をも 締め兼ねぬ と 
妄想をする

するすると 小気味良い程に 
絡み付くは シルク

絹の道をも 彷彿とさせるような 
永い 道程

目元から 零れ落ちる 
幾つもの紅白模様が 
とてもキレイで

一瞬 目を疑った瞬間に 
全てが崩れ落ちるかのような 
リズム

花びらの向こうに 
幾つもの種が巣食っていて

救い上げて 舐めることしか 
出来なかったから

それ以上 見つめることが 
許されなかった

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自由詩 水玉の女 Copyright 藤鈴呼 2015-12-04 19:18:03
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