雲のかたち
朔 水
チャイムを無視した昼さがり。
おひさまにちかい
屋上フェンスの脇。
ねぇきいて。
わたしはすこし、
ふつうじゃなくて、
だからくるっていて、
こころが いたいの。
こぼれおちないように
見上げるふりをした空。
そっとつつむように
肩をあたためる手のひら。
いっしょのひとみの上にだけ
おんなじ形にゆがむくも。
やさしい青のしずくだけ
あつめて空よすみわたれ。
自由詩
雲のかたち
Copyright
朔 水
2015-12-03 01:44:54